「お金は銀行に預けるな」を改めて読んで重要だと思うポイント
@yutakikuchi_です。2007年に発売された勝間和代さんの「お金を銀行に預けるな」を14年ぶりに読んでみましたが、改めて気づきを多く与えてくれる一冊でした。名著です。日本人の金融リテラシーの低さに警告を出すような本となっていますが、金融リテラシーの必要性から、具体的な実践までの話が纏められています。僕自身も14年前、当時社会人1年目のときにこの本を読んでみて、それまでは遊び感覚で投資していたことから、少しずつ積み立て投資信託や株の運用を実践するようになりました。「お金を生み出すのはお金である」、更には「金利は複利」なので、投資をできる限り早くしたほうがx年後に差が大きくなる、「できる限り早めに始めたほうが良い」という点を気づかせてくれる一冊です。以下は具体的に学びを得たポイントです。
- 日本は欧州と比べると圧倒的にリスク資産を持っている保有率が低い。
- 2007年の本の発売当初は日本がリスク資産4.4%に対して、アメリカは24.6%
- リスク資産の保有率の差はどこから来るのか?
- 金融リテラシーの差が大きいのは、日本では学校教育・家庭教育で金融リテラシーが軽視されてきた。また社会人になると仕事が忙しくて、金融リテラシーを身につける暇がない
- リスクを取るということは計算とコントロール可能なこと。計算もできず、コントロール不可能であればそれはギャンブル
- 私達が高いリターンを求めない、その流れからお金が金利の安い銀行や企業に預けられ、国などに貸し出された結果効率的ではない投資が生まれた。日本の金融資産の運用は一人一人がリスクを回避した結果、国全体として過度なリスク投資を生むことになり、それが自分たちの生活のしわ寄せを生んだと言える
その他、資産運用のための初心者でもできるノウハウなども書かれています。
参考までに、上の本は2007年の初版で、時間が経っているため、どれぐらい金融資産の構成に変化が出てきているかというと、未だに日本の場合は現金・預金が大半で、リスク資産は15%程でしょうか。少しずつリスク資産率が増えてきているものの、アメリカと比べると半分以下という実態。この20年間でアメリカは運用による家計金融資産を2.45倍としており、日本の倍以上の水準で資産運用ができている状態のようです。
引用元 : www.nomura.co.jp