Consumer Monopolyの基準
- 作者: メアリー・バフェット,デビッド・クラーク,井手正介,中熊靖和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2002/05/20
- メディア: 単行本
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GWに部屋の掃除をしたら収納の奥から出てきた「バフェットの銘柄選択術」を十数年ぶりに読んでみた。以前は本の内容をConsumer Monoploy(消費者独占)
の性質を企業に対する投資の視点として読み取っていたが、読み直してみると事業を作る企業としてもMonoplolyの対極にあるCommodity
企業に染まらないようPositionを確立することが重要であるという内容として感じる。Commodity化された事業についてはMarketへの参入が競争
という形であるため市場が存在することは明確であるが、激しい価格競争に打ち勝ち、他社製品との差別化のため圧倒する技術革新を起こす事が求められる。対してMonopoly事業では独占資本市場への参入であるため明確な市場定義は無く、独自ブランド(選択の余地が無い)を確立して企業の価値をZeroから作っていく必要がある。
話を本の内容に戻して、銘柄選択としてのMonopolyの基準としては下記のものがある。 1. 独自ブランド
、2.EPSの増加
、3.多額負債が無い
、4.ROE
、5.内部保留利益の再投資状況
、6.インフレを価格に転嫁可能
。独自ブランドについては上で書いた通りだが、EPS(Earnings Per Share)、ROE(Return On Equity)といったFundamentals分析も重要であるということ。Fundamentals分析の指標は四則演算で全て求められる単純なものだが、何を意味するかを理解するのが難しいのと指標が分からないまま書を読み進めるのも難しいのでMemoとして下に記載。(計算式を理解することで不足変数を脳内で算出することができる。)
ちなみにバフェットはFundamentals分析も利用した上でMonopoly企業を事前に見定め、そのStockが悪材料によって下がった時に買い妥当な水準に戻った時に売るという手法により成功している。投資の姿勢としてはリスクが高い逆張りをしているわけだが、本当は優秀かつ優良な企業に目を向けて支える投資家としては正しいあり方なんだろうなぁと思う。