良いイシューの3つの条件
「イシューからはじめよ」 を再度読み直ししている。仕事においてプロセスを見直したい人、生産性を上げたいと思っている人にはオススメ。
生産性を 生産性 = アウトプット / インプット = 成果 / 投下した労力・時間
と定義した場合、バリューのある仕事にフォーカスすべきであり、バリューのある仕事とはイシュー度と解の質の2軸から成り立つ。この本の中で書かれている重要なポイントとしては、ひたすら課題を解いて解の質を上げることをするのではなく、まずはイシュー度(課題の質)を上げること。最初にすべきこととして課題を解くことではなく、課題をちゃんと見極めることの重要性が書かれている。僕個人の経験としてもビジネスにおいては課題解決を如何に効率よく行うか、また解決手段をいち早く提示・構築できるかにバリューとしての焦点が当たりがちだが、本当に解くべき課題なのか、その課題設定が間違っていたら最初に立ち返ってやり直すような習慣が必要だと感じることが多い。
本の中に書かれていた良いイシューの3つの条件として下記が定義されている。
- 本質的な選択肢である
- その答えが出ると今後の検討方向性に大きく影響を与える
- 深い仮説がある
- 一般的に信じられている信念や前提を突き崩せないかを常に考える
- 共通性、関係性、グルーピング、ルールの発見により検討対象を新しい構造として説明すること
- 答えを出せる
- 既存のやりかた・技術でも答えがだせるもの
またこういった良いイシューを特定するための行動として、何のフィルターも通っていない生の情報である一次情報を集めるために現場で起こっていることを聞くこと。そしてその情報をもとにスキャン(調べる)活動を行うこととされている。
全ての内容を読まなくても、序章・第一章の合計70ページでも非常に価値が高い一冊である。