Y's note

Web技術・プロダクトマネジメント・そして経営について

本ブログの更新を停止しており、今後は下記Noteに記載していきます。
https://note.com/yutakikuchi/

DMP vs DSP : CookieとDataのSync

Syncの流れ

f:id:yutakikuchi:20141119011539p:plain

How does cookie sync work between DMP and DSP? - Quora

上のQuoraにデータ分析した結果を売ってお金にしたいDMP分析された結果を広告配信のターゲティング精度に還元してお金にしたいDSPとの間でCookieの同期とデータ分析結果の受け渡しについて良いまとめがあったので要約したいと思います。上の内容に書いてない事で僕が知識として持っていることも加えておきます。

Cookie Sync
  • 特定のWebサイトはサイト分析やより精度の高い広告配信のためにDMPのJavaScriptタグを設置する。
  • 設置されたDMPのJavaScriptタグはDMP側での分析サーバに送られるリクエスト以外にDSPドメインのpixelタグが含まれている。
  • DMP/DSPの両方にRequest処理が走り、そのResponseを受け取るのでCookieがDMP/DSPそれぞれで発行される。通常のCookieの場合はブラウザを識別できる一意のIDが付与されている。(※以下の説明ではCookie = ブラウザ識別のための一意のIDと置き換えて考えて良い。)
  • DMPおよびDSPCookieがそれぞれ異なるが同一のブラウザだと認識する必要があるので、Cookie対応表を作成し少なくともDMP/DSPのどちらか一方で保持する必要がある。
  • CookieRFCの規格により特定ドメイン内でのみ有効なので、HttpHeaderのリクエストでCookieを別ドメインに直接渡すことはできない。
  • DSPのpixelが呼ばれるときにDMPのCookieをRequestパラメータとして渡せば、DSPDSPCookieとパラメータからDMPのCookieの両方が取得できるので、DSP側ではそれの対応表が作成することができる。もし対応表をDMP側で対応表を持つ場合はDSPCookieをパラメータとしてDMP側のサーバにRedirectする。
  • もし対応表を作成するタイミングでDSPCookieがまだ無ければ新規発行し、HttpResponseとして返す。
  • 処理の流れのイメージは上図参照。
Data Sync
  • CookieのSyncはOnlineで行うのが一般的。DMPの分析データはOnlineのリアルタイムで行うと処理コストが大きいので、Offlineのバッチ処理で行う。
  • DMPはDMPのCookieに紐づく各種Webサイトから収集した行動履歴によりAudienceの分析を行い、結果をDSP側にバッチ処理で転送する。
  • DSP側は対応表からDSPCookieに紐づくデータに変換してAudienceの分析データを利用する。